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コラム
公開日: 2014-05-14
建物が沈む?
昨日、お隣の国である韓国から建設中のマンションが傾いて沈んでいくという衝撃的なニュースが飛び込んできました。
報道によれば、その地盤はそれまで田んぼだった所を埋め立てたということ。
韓国はお隣ではありますが、地震が少ないため日本に比べ構造チェックが緩いと聞きます。
おそらく、建設時にそのまま埋め立てて地盤状況の確認もなくまた基礎杭も打たれることなく建設されたため起きた事故なのでしょう。
1階部分の柱の折れ曲がった状況が写真で出ていましたが、周りの写真の状況から見ると柱の大きさは90cmx90cmくらいのようです。
7階建てということで考えて、柱のサイズには問題ないようにも思いますが、見えている鉄筋の径がかなり細いようにも感じます。
日本の法律であれば柱の断面積の0.8%以上がしゅきんの断面積である必要があります。
そこから換算するとD25(25mm)の鉄筋が14本必要になりますが、正確な状況はわかりませんが写真で見る限り使われている鉄筋はD22もしくはD19と少し細い鉄筋に見える上本数もかなり少なく見受けられます。
こういった部分も今回の崩壊につながっているのではないでしょうか?
日本においても水田の上に築造した建築物が沈む例はいくつか見受けられます。
津市内でも水田の上に築造したスーパーの床が割れたなんていう事例が20年ほど前にあったことを覚えてますし、最近では地下に空洞があることを確認せず築造したため崩壊に至った家屋のニュースもありました。
今後、新しい土地を求め新築をお考えであればその土地の以前の利用状況がどういった場所であったかを確認したうえで検討を進めることをお勧めします。
また、そういった情報は建築屋さんや不動産屋さんに確認するのももちろんですが、地元の住民に聞いてみる方が正確な情報を得ることができます。
新築をお考えの際は、その場所だけでなくその地区を歩いてみてその地区に住んで見える人たちに色々聞いてみることをお勧めします。
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