コラム

 公開日: 2017-05-20 

三重県地区田植終盤

 三重県地区は田植が終盤に差し掛かっています。個人農家は中山間地の一部ともち米や飼料米を残してほぼ田植が終了したようです。私もかつての顧客を回って情報収集しましたがほぼ終わっています。
 減反廃止についての感想を聞くと、補助金を付けないだけで来年以降もコメの作付は増えないんじゃないかという意見が多かったです。減反に協力すれば1反につき3万円ほどの補助金がついていましたがそれをやめることになるので浮いた補助金をどう使うのかが来年の焦点になります。今年の作況などを見て需給がどうなるのかが分からなければ配分できないですし税金を使うわけですから当然予算編成の過程を経ることになりますので年末ぐらいにならないと概要はわかりませんが。
 転作する場合に作付けが多いのは麦と大豆です。麦は小麦と大麦に分かれます。日本産小麦は中間質小麦という分類になり粘度が中程度でうどんや乾麺に向いていますがパン用にはもっと粘度がいるため不向きです。
転作する場合の問題点を麦と大豆であげておきます。
 麦
麦は大豆に比べると管理しやすいが、湿気に弱く排水対策をしなければいけません。(大豆も同じですが播種作業が7月からで発芽してしまえば後は何とかなります)それでも時期が田植と重なるので排水対策はしっかりする必要がある。次に一番問題になってくるのが値段が安いということです。補助金が3万円あればよかったけれど0になったら乾燥費用が高く機械の維持費用もかかってくるので大きな赤字になります。また、コンバインを持っていなければ刈ってもらう必要があるし持っていても稲刈りまでに中の清掃をしなければ米と混ざってしまうのでかなりの手間がいります。
 大豆
大豆は刈り取るコンバインが稲刈り用の物ではできないので一般農家は刈ってもらう必要があります。一番安い汎用コンバインですら800万円以上しますので個人では手が出ません。さらに刈ってもらった後に残さが出ます。稲や麦と違って大豆の残さは固くトラクターで起こしても簡単には分解できません。稲も麦もそうですが残さが残ると来年の田植に邪魔をして田植がきれいにいきません。稲や麦は何回か起こすことによって対応可能ですが大豆はそうはいきません。また刈り取りが12月と遅く気温が低いので分解が上手にいきませんのでそれも問題点に挙げられます。
 以上転作についての問題点を簡単に上げてみました。コメの需要がどうなるのかによって来年の作付けは変わってくると思いますが集落営農の場合は集落の意向があるため個人農家が勝手なことはできないので来年以降苦労する方もあるかもしれません。

この記事を書いたプロ

行政書士なかがわ事務所 [ホームページ]

行政書士 中川賢一

三重県四日市市水沢町3631-2 [地図]
TEL:059-344-0441

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
行政書士なかがわ事務所 中川 賢一さん

農業の現状をよく知る農地転用・相続支援のプロ(1/3)

現在、農業従事者の高齢化や担い手不足により、農地の手入れができなくなり、そのまま耕作放棄地となってしまっている農地が多いとか。農地は働き手がいないと、大規模に農業をされている方に貸して耕作してもらうぐらいしか方法がないといいます。また、場所...

中川賢一プロに相談してみよう!

三重テレビ放送 マイベストプロ

農業従事者の抱える悩みや問題に精通し、解決に導く

会社名 : 行政書士なかがわ事務所
住所 : 三重県四日市市水沢町3631-2 [地図]
TEL : 059-344-0441

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

059-344-0441

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

中川賢一(なかがわけんいち)

行政書士なかがわ事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
農地転用の基礎5(三重県)

前回の続きで今回は権利部で注意することについて書きます。甲区(所有権)の項目で一番大事なことは登記簿上の所...

[ 農地転用の基礎(三重県) ]

農地転用の基礎4(三重県)

 今回は登記簿の見方について書きます。登記簿(正式には登記事項証明書といいますが以下登記簿に統一します。...

[ 農地転用の基礎(三重県) ]

農地転用の基礎3(三重県)

今回は農地と農地でない土地の区別について書きます。 農地法2条に定義が書いてあり「農地とは耕作の目的に供...

[ 農地転用の基礎(三重県) ]

農地転用の基礎2(三重県)

 前回より開始した農地転用の基礎の続きです。今回は農地法についてです。前回も触れましたが農地に住宅を建てた...

[ 農地転用の基礎(三重県) ]

農地転用の基礎1(三重県)

農地転用の基礎ということで連載コラムを開始します。まずは農地の意義についてお書きします。農地とは農産物の...

[ 農地転用の基礎(三重県) ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ