コラム

 公開日: 2018-06-21 

家事動線の良い間取りにするための回遊プラン

住まいの中で人が移動する経路のことを動線といいます。
家づくりにおいては動線計画を立てることが大切なポイント。
動線を無視して家づくりを行うと、暮らしにくい不便な家となってしまいますので、設計段階から意識することが必要です。家族一人一人の一日の過ごし方を検討するとともに、家が完成したあとの暮らしをイメージしながら計画を立てましょう。今回は、特に大切な家事動線のプランについてご説明いたします。

動線の基本はなるべく短く単純に

動線は次の3つに分けて考えると計画が立てやすくなります。

■家事動線 炊事、洗濯、掃除など
■生活動線 個室、リビング、トイレなどへの移動
■来客動線 お客さまが移動する経路

この3つの動線が、なるべくクロスしないように計画を立てることがポイントです。
特に来客動線が家事動線や生活動線と交わらないようにしておくと、不意の来客にも慌てずにすみます。

たとえば、玄関周辺に洗面所や浴室などを配置すると、来客中は使いづらくなります。また子ども部屋から洗面所への移動が、リビングを通る動線の場合、休日寝坊した時に来客の前を寝間着で通るようなことになります。

1日に何度も移動するような場所へは、より短い動線で行き来できるようにしたいもの。それぞれの居室からトイレへの移動なども短いほうが望ましいといえます。特にお年寄りの寝室からトイレが遠くなると、体に負担がかかってしまいます。

家事動線は回遊性を持たせると便利に

家事の中心となる水まわりは、ぐるっと回りやすい動線を考えて間取りを決めると便利な動線となります。

家事の中で一番作業が多いのは台所仕事ではないでしょうか。そして子育て世代は洗濯物も多いと思います。料理をしながら洗濯をすることを考えると、キッチンとランドリーが離れていると効率良く家事が行えません。

また、ランドリーからあちこち迂回して洗濯物干し場にたどり着く動線も不便です。家事を効率よく行うためには、水まわりをひとつのゾーンにまとめるのが理想です。さらに可能であればキッチン、ランドリー、選択物干し場、収納などがぐるりと一周できる間取りにすると動きやすくなります。

作業別に動線を考える

■キッチンでの作業
キッチンからダイニングまで、食事の上げ下げのルートはなるべく短く、途中に障害物がないようにしたいもの。

料理をする際は冷蔵庫から食品を出したり、食器棚から食器を出したりを繰り返しますので、家具や設備までを含めた動きやすさを考えましょう。冷蔵庫や家電の位置、食器棚の位置は、作業の動線をシミュレーションして決めるようにしましょう。

また、広すぎるキッチンは動線が長くなり使いづらい場合があります。程度な広さに機能を集約することで、無駄な動きをなくすことができます。

■洗濯
洗濯は「洗う→干す→取り込む→たたむ→収納する」、この一連の動作を、ほぼ毎日行わなくてはなりませんので、スムーズな動線計画を立てたいものです。

干す場所が庭なのか、ベランダなのか、室内なのかで動線計画も変わってきます。洗濯かごを抱えて歩くのは大変ですので、短く単純な動線を確保したいものです。

■買い物
買い物から帰ってきた時に、キッチンへの動線がスムーズでない場合も負担を感じます。キッチンと駐車場の位置関係にもよりますが、駐車場から勝手口を通ってキッチンへ移動する動線が便利です。

■掃除
掃除の動線は家全体に及びます。窓や出入口を開けて掃除機をかけることを考えると、動線上に開き戸があると、動作が止まってしまうため不便です。建具を設ける必要があれば引き戸にするのもおすすめです。段差はないほうが便利。掃除機を置くスペースも各階でつくっておきたいものです。

勝手口は家事動線に便利な位置へ

昔はキッチンのことをお勝手といい、台所には出入口がついているものでしたが、いまはない家も増えています。 マンションやアパートにお住まいの方は、防犯面からも必要性を感じないかもしれません。

しかし、勝手口を設けると食品の搬入やゴミだしに便利です。キッチンで出た生ゴミを室内で保管すると匂いが気になります。勝手口があると、速やかに屋外のポリバケツに捨てることができます。

また買物をしてきた時、駐車場から玄関を通ってキッチンへ運ぶのは、特に重い荷物がある時は不便です。駐車場から勝手口へスムーズな動線が確保できると楽になります。

そのほか、洗濯の動線の中に勝手口を設けるプランも考えられます。せっかく勝手口を作っても、使い勝手が悪ければ使わないままになってしまいます。家事動線を念頭に置いて、勝手口の計画をすることが望まれます。

できるだけ一回りできるような動線を取り入れたい

家事動線に限らず、家の中を回れるようにすると便利で快適です。

まず、行き止まりがないこと、それ自体が開放的です。 空間に広がりも生まれます。家の中を歩くと、次々と違う空間が現れ閉塞感を感じることがありません。間取りに回遊性があると動きやすく使いやすい住まいになります。

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株式会社中美建設 [ホームページ]

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